思い出のマーニー 感想と考察 12 (よきものをつかめ)

※以下、ジブリの新作アニメ「思い出のマーニー」のネタばれが含まれています!!※


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よきものをつかめ


突然話が変わりますが、原作で何回か出てくる「よきものをつかめ」という言葉。


アンナの部屋にかかっている刺繍にこの文字があるのですが、なにか曰くありげな言葉なので、どういう意味なのだろうと思い調べました。


どうやら新約聖書の一節のようですね。

新約聖書 テサロニケ人への第一の手紙 第5章】
prove all things; hold fast that which is good


よきものをつかめ"hold fast that which is good"の前に"prove all things"とついています。


"prove"には試すという意味があります。


つまりこの文は「なんでも試してみなさい、そして良い物をしっかりとつかみなさい」という意味に取れます。


そういえば、原作でアンナは担任の先生に「アンナ、あなたはやろうとすらしないのね」と言われていますし、ミセス・プレストン(映画の頼子)からも「こうやって『やろうとすらしない』でいると、将来が台無しになってしまうんじゃないかしら」と言われています。


つまり、あの壁にかかっている刺繍は、アンナに対して


「とにかくやってみろ!」と暗に訴えかけているわけです。


そして、刺繍に描かれている「錨」の絵。
これも新約聖書にそれっぽい記述がありました。

【聖書新約聖書ヘブライ本6章19節】
Which we have as an anchor that holds fast in our soul, which will not be moved


つまり、愛という錨があれば、私達の魂は揺らがない。という意味かなと思います。


Google"hold fast"で画像検索すると、錨の絵が沢山でてきますね。


我々日本人は、新約聖書には馴染みがないので気づきにくいと思いますが、聖書に馴染みのあるイギリス人とかは「よきものをつかめ(hold fast that which is good)」の言葉を見た瞬間に、以上のことが"ぴーん"と来るのではないかと思います。


つづく


思い出のマーニーとは編集