思い出のマーニー 感想と考察 7 (映画の2回目を見ました)

※以下、ジブリの新作アニメ「思い出のマーニー」のネタばれが含まれています!!※


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さてさて。ここまで原作について長々と説明してしまいましたが、すっかり原作にハマった私は、再び映画館に足を運びました。


映画の内容をもう一度振り返って、原作と比較してみたいと思ったのです。


それに、一回目では気づかなかったことを発見するかもしれません。


ただし、この時点での私の印象としては

映画 << 原作


です。映画は原作に比べてもう一歩だった、そういう印象がありました。


さて、再視聴・・・。


ふ、ふ、ふおおおおおおおおおおおっ!!

面白い!一回目とは全く別な映画に見えました!

そこには確かに「私の戦闘力は53万です」と話すフリーザ様がいたんです!!

なぜ二回目が面白かったのか?


なぜ二回目が面白いと感じたのか。


まず「すでにマーニーの秘密を知っていた」ということがあります。


マーニーの秘密は、この映画のキモと呼べる部分で、最後にマーニーが祖母だったという事実を知って、一種のアハ体験を観客は味わうことができます。


しかし、逆にそれによってマーニーの正体にばかり観客の関心が向かってしまい、それ以外の部分や各キャラクターの心情などに関心が向きにくいという弊害があります。


既にマーニーの正体を知っていたので二回目の視聴ではまるで霧が晴れたかのようにそれまで見えていなかった物が一気に見えてきた。


だから一回目と違った感動が味わえたんだと思います。

この映画はヒットしない宿命にある


うーむ。思い出のマーニー。私にとっては歴代ジブリの中でもブッチギリのトップといえる作品になりました。


しかし考えてみると、先ほど述べた理由により、最初の視聴では絶対に本当の感動を味わえない構造になっている映画だと言えます。


マーニーの正体はこの映画のキモ。しかしマーニーの正体を知ることが、この映画の面白さを知ることではないのです。


けれどもマーニーの正体は最後に明かされるので、最初の視聴ではこの映画の本当の面白さを知ることができない・・・。


ネットの感想を読むと「感動した」という観客も沢山いるのですが、たぶんその人達も2回めの視聴ではまるで違ったさらなる感動を味わえるのではないかと思います。


あと、もう一つの重要な、ある意味致命的な問題。


それは、この映画は登場人物に対して共感できるかどうかで面白さが全く変わってくる映画という点です。


ラピュタナウシカと違って、頭を空っぽの状態にしても楽しめる娯楽作ではありません。楽しむには登場人物の心情を察することが必要です。


この映画を何回みてもつまらないという人も絶対にいます。


はぁ、フリーザ様?ヤムチャの間違いじゃないの?


そういう人も、当然いるでしょう。

この映画は再評価される宿命にある


しかし、同時に、この映画は見る度に感想が変わる「万華鏡」のような作品であるとも言えます。


ぶっちゃけ、最初にこの映画を見た時は「この映画は、中学生以下の子供にはおすすめできないなぁ」と思いました。なぜならば、話が少しむずかしくて彼らには面白くないだろうと思ったからです。


だけど、今は「子供にこそこの映画を見て欲しい」と思います。


なぜなら、将来彼らがこの映画を再度見る機会があれば、絶対に子供の頃とは違う感想を持つだろうからです。気づかなかった感動を再発見するだろうからです。


それってなんだが、貴重な体験じゃないですか?


さてさて、このブログにマーニーを書き始めてから、ながながと前置きを続けてしまいました。すみませんここまでの記事は全部前置きです。


いよいよ、このブログの本題。私が感じたマーニーの感想に入りたいと思います。


わかりやすくドラゴンボールで例えると「もうちっとだけ続くんじゃ」という感じです。


もうちょっとだけお付き合い下さい。


つづく


思い出のマーニーとは編集