思い出のマーニー 感想と考察 1 (映画を見ました)
※以下、ジブリの新作アニメ「思い出のマーニー」のネタばれが含まれています!!※
ジブリの新作アニメ映画「思い出のマーニー」もうご覧になったでしょうか?
私は大変感動しました!そして私の中でマーニーはナウシカ、ラピュタ、トトロなどをブッチギリで抜かして、ジブリのお気に入り映画NO1になりました!
わかりやすくドラゴンボールで例えるなら、ナウシカが指をクイッとするだけで町を吹き飛ばすナッパだったなら、マーニーは「私の戦闘力は53万です」と言うフリーザ様!!
え?褒めすぎだって?
正直そこまで面白くはなかった?
ふーむ、確かにYahooの映画感想(Yahoo! JAPAN)を読むと賛否両論あるようです。
実はかく言う私も、マーニーを最初映画館で見たときは「面白かったけれど、ちょっと微妙」というのが正直な感想でした。
マーニーは登場直後から、いかにも「普通の人間ではない」雰囲気を醸し出しています。
無人の館に突然あらわれた少女。その姿は夢で見たのとまるで同じ。でも昼間の館は何故か無人で、夜になるとマーニーは現れます。
マーニーと会うときは回りに霧が立ち込めたり、おどろおどろしい音が流れたり、ついには空中に足を踏み出したり!
マーニー、明らかに生きた人間では無いですね。じゃあマーニーは一体何者なのか?
私は最初、子供時代の主人公アンナが持っている金髪の人形がマーニーに似ているなあと思いました。
人形が孤独なアンナを慰めるために化けて出ているのではあるまいか?そして人形がアンナを取り殺してしまわないようにアンナとの別れを選択するという話ではあるまいか?
それが私の想像でした。
しかし湿地屋敷の中でマーニーの日記が発見されるシーンで、私の想像がどうやら間違いであると気づきました。マーニーは実在の人物のようです。しかしどうやら過去の人物。
はたして、マーニーの正体はっ!?
やがて物語りはクライマックスを向かえ、CMでも登場していたあの和解シーン。
アンナ「どうして私を置いていってしまったの!?どうして私を裏切ったの!?」
マーニー「アンナお願い!許してくれるって言って!」
アンナ「もちろんよ!許してあげる!!」
うーむ。サイロにおいていかれたのはショックだったのかもしれないけれど、でも映画のクライマックスに持ってくるほどの大した話なのかなぁ?と思う私。
それにしても、アンナはついさっきまで激おこプンプン丸だったのに、1分もしないうちに許しちゃってますね。
まぁ、かわいいから良しとしましょう。
そして映画の最後でマーニーはアンナの祖母だったことが分かります。
少しビックリ。ああ、そうだったんだ!マーニーはおばあちゃんだったんだ!そういえば劇中にアンナの目が青くて綺麗だというセリフがありましたねぇ。
劇中でアンナは早死にした母親と祖母を憎んでいました。なるほど、孫を不憫に思った祖母の霊が、アンナを慰めるために化けて出たんだ!
そして「私を許して!」「許してあげる!」のシーンは、祖母が早死にしたことを暗に謝罪しているんだ!そのように感じました。
ふむふむ。感動的ですね。
面白かった。映画館に足を運んだ甲斐がありました!100点満点で60点くらいあげちゃいます!わかりやすくドラゴンボールで例えるならば栽培マンくらいの面白さです!
しかし、一方で心に引っかかるものを感じました。
本当にそういう話なの?
そして私は原作小説に手を出したのです。